職場では、「主体的に動く」とか、「リーダーシップを発揮しろ」と言われますが、リーダーシップって捉えどころがないです。何から始めればよいのでしょうか。
リーダシップを発揮することは、どこの組織やコミュニティに属していても求められる能力だと思います。また、これは職位や職責に関係なく、誰でも発揮できる能力です。ここでは、「セルフリーダシップ」という概念を紹介します。自己認識を高め、セルフリーダーシップを発揮していけば、周囲を巻き込んだリーダーシップを発揮するへとつながります。ぜひ、少しづつ行動してみてください。
セルフリーダーシップを発揮する
セルフリーダーシップとは?
結論から言うと、「セルフリーダーシップを発揮する」ことから始めてみてください。セルフリーダーシップとは、「自分で自分自身を導くこと」です。ここには、自分が何をやりたいのか、自分がどういう結果を望むのかを明確にする必要があります。
リーダーシップというと、周囲の人の先頭に立って導くイメージがあると思いますが、まずは、自分自身を導くことから始まります。自分の取り組みを通して、周囲をひきつけ、そして、社会を導いていく、という流れになります。つまり、以下の順番となります。
「Lead the SELF」→「Lead the PEOPLE」→「Leat the SOCIETY」
リーダーが開発すべき最も重要な能力は何か? 自己認識を高めよう!
それでは、Lead The SELFをするためには、どうすればよいでしょうか。上記では記述しませんでしたが、自分自身を導くためには、自分がどうしたいのかのビジョンが必要となってきます。そうなると、「Lead the SELF」の前に、自己理解が必要ということになります。
言葉にすると、「Find YOURSELF」になります。用語や言葉はあまり重要ではななく、自己理解から自分自身の行動を変えていくことが重要と捉えてください。
以下の研究からも、リーダーに必要な能力として、自己認識・理解が重要ということが分かります。
スタンフォードビジネススクールのアドバイザリーカウンシル75名に対して次のような質問をしました。「リーダー、指導者が開発すべき、最も大切な能力とは何か」。この問いに対してほぼ全員が、「最も大切なのは自己認識(セルフアウェアネス)だ」と答えたそうです。
自己認識(セルフアウェアネス)を高める方法
自己認識は難しい
自分のことは自分が一番わかっている、と考えている方もいらっしゃると思いますが、自分のことを理解している人は稀です。例えば、皆さんは、「仕事を通して何を成し遂げたいですか?」という問いに対して、「私は○○を成し遂げたい」と答えられる人はいますでしょうか。多くの人は応えに窮すると思います。自分自身に向き合い、自分はどういう価値観を持っているのかなど、自己認識を高めていく必要があります。
自己認識の高め方
書籍「セルフ・アウェアネス」で紹介されている点で、私も実践している方法について紹介いたします。まず注意点です。
内省によって、自己認識が必ずしも高まるわけではない
HBR「セルフ・アウェアネス」より引用
私も誤解していたのですが、日記などによる内省が最も効果を発揮するのではないかと考えていましたが、やり方が重要ということを知りました。
ポイントは、「なぜ(Why)」ではなく「何を(What)」という問いで内省するということです。なぜ?という問いの弊害は、「誤った結論を導く」「非生産的なマイナス思考を招く」恐れがある、という点にあります。人間の思考は、理性的に働くことは稀であり、判断にバイアスがかかっています。そのため、誤った結論を導いてしまうことや、自分を責めて、鬱になってしまう可能性があります。
そこで、Whatという問いで、「自分を嫌な気持ちにさせるのは何か?」という問いにより、内省をすることで、客観的に見ることが可能になります。また、「今後取るべきステップは何か?」と解決に向けた問になることで、未来志向へと進むことができます。
※上記は書籍の一例ですが、その他にも、内省するときの視点がが記載されています
まとめ
リーダーシップを発揮するには、セルフリーダーシップを発揮する必要があることを紹介いたしました。さらに、セルフリーダーシップを発揮するためには、自己認識(Self Awareness)が重要ということも紹介しました。
自己認識の高めかたは、様々あると思いますが、Harvard Business Reviewの書籍「セルフ・アウェアネス」が参考になるかと思います。より詳しく知りたい方は、一読してみてください。