英語に自信がないのだけれど、仕事で英語を使う必要が出てきた。
英語以外に注意しなければならないことは、何かあるかな?
私は、新人の頃、外資系企業に客先常駐していました。新人エンジニアだったということもあり、仕事の進め方を含めて失敗した経験があります。今回は、「会話を理解できずに先に進めた事例」と対策を紹介します。
失敗事例:理解できていないのに、Yesと言ってしまう
英語を学んでいる人であれば、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
コミュニケーションをとっている時、聞き取れなくても、そのまま会話を続けてしまうことはあると思います。
では、なぜ聞き流してしまうのでしょうか。
人によってまちまちだと思いますが、パット思いつく”思い”は以下でしょうか。
- 会話の流れを止めること自体、申し訳なく思う
- 何度も中断させてしまうと相手の機嫌を損ねてしまうのではないか
- 優秀と思われたい (こんなのも分からないのか、とバカにされたくない)
私の場合、「聞き取れないポイントがいくつかあるので、何度も止めるのは申し訳ない」という意識がありましたが、上記、どれが当てはまっていたとしても、これから説明する対策を試してほしいと思います。
日常会話だと、それほど大きな問題にはならないかもしれませんが、仕事の内容によっては、致命的なミスになりかねません。
当時、すべてが聞き取れていないわけではないため、なんとなく理解できた気になり、そのまま作業を進めていました。納期的にもやや厳しめであったため、早く開発をしたいという気持ちで、先に進めました。※一括請負ではなくSES契約であった。
その結果、ソフトウェアの納品時に、要求と異なるモノができあがっており、大きな手戻りが発生しました。本番リリースには間に合ったため、事なきを得ましたが。
私の場合、ソフトウェア開発における、要件定義がきちんとできていない状態で進めていることになります。そのため、いくらミスなくスピーディに開発したところで、誤ったものが早く出来上がるのは目に見えています。
今なら、当然と思いますが、なぜか当時はこのようなミスを犯してしまいました。
読者の皆様も、同じようなミスをしないように、私が行った対策を認めます。
対策①:「聞き直すべきだ」というマインドを持つ
まず最初に、「理解できるまで聞き直す」というマインドを持ちましょう。顧客の要求をきちんと理解せず、先に進めることは、双方にとって良くない結果をもたらします。
ここで費やしたコスト以上のものが、後になって発生するため、聞き直すのは仕事の1つだと思い、2回くらいは聞き直してみましょう。様々な英語のフレーズを予めストックしておくとよいです。
それでも、理解できない場合は、次の方法も楽してみましょう。
対策②:図、表など視覚で補う
会話や文章で理解できない場合、絵を用いながら説明をしましょう。
絵を用いることで、言語以外での情報を補うことができます。
当たり前と思うかもしれませんが、初めて英語でビジネスをする人にとって、とっさに対応できる人は少ないかもしれません。冷静になればできることも、焦ってできないこともあります。
予め、場面を想定し、シミュレーションしておきましょう。
対策③:議事録をメールで送る or 送ってもらう
理解できたと思っても、思い込みの可能性があります。
あるいは、自分の理解を確かめたいけれど、英文が出てこないといった場合があると思います。その場合、今話した要点を後程、メールで送り、誤りがないかチェックしてもらいましょう。
逆に、ほとんど理解でず自分で整理する自信がない場合、「念のため、要点をメールでいただけないか」とお願いしてみましょう。
記録として残しておくことで、何度も確認ができますし、会話では理解できなくても、文章でなら理解できることもあると思います。
なお、メールに拘る必要はありません。共通認識をベースに仕事を進めることが大切です。
まとめ
本日は、英語でビジネスをするときに、ありがちな、理解できていないのに仕事を進めてしまう例を紹介しました。
私自身の失敗経験から、改善ポイントを紹介しましたので、これから同じような境遇の人の参考になればと思います。
冷静な時には取るであろう手段であっても、その場で瞬時に対応できるとは限りません。あらかじめ、聞き取れなかった時のシミュレーションをしておく(英文をストックしておく)とよいでしょう。