やりたいことが見つからないのだけれど、どうしたら見つかるのだろう。
私も同じ悩みを持っていました。
いろいろ悩みながら行動することで、現在では、徐々に明確になっていっています。具体的に何を実施してきたのかを紹介いたします。
※私はキャリアアドバイザーやコーチングなどの専門ではありませんのでご了承ください。あくまで、皆様と同じ悩みに対して、試行錯誤した体験談です。
情熱を育てる姿勢が重要
「いずれ見つかるだろう」マインドは、お勧めしない
私は子供の頃から、「憧れる職業」や「夢」がありませんでした。
そのため、小さいころ、「将来何になりたい?」と聞かれて閉口していました。ただ、相手に申し訳なく感じ、サッカーをやっていたので、「サッカー選手」と適当に答えるようになります。
将来、いずれやりたいことに出会うだろう、と楽観的に考えていました。
しかし、高校、大学受験の時も、やりたいことが見つかっていませんでした。
当時、ITバブルの時代でしたので、IT関連の職が良さそうという理由で選択しています。
就職活動、社会人生活が数年過ぎても、「こうなりたい」と思うことは一度もありませんでした。
真剣に自分と向き合い、情熱を育てる
そこで、「いずれ、やりたいことが見つかる」ではなく、「積極的にやりたいことを探す(真剣に自分と向き合む)」ことにしました。私が実践したのは以下です。
- インプット系
- やりたいことの見つけ方、に関する書籍を参考にする
- やりたいことは必要ない、に関する書籍を参考にする
- 自己分析系の書籍やストレングスファインダーを実践する
- アウトプット系
- ワークショップに参加する
- 面白そうと思ったことは、とりあえずやってみる
上のリストを見てわかる通り、やりたいことの見つけ方、だけではなく、「やりたいこと、という幻想は危険だ」といった反対側の意見も読むようにしました。
これらの様々な考え方をもとに、私なりに考え、実践した方法を紹介します。
一言で表現すると「情熱を育てる」です。
※「やりがい」や「本当にやりたいこと」を実感するには、ある程度の時間が必要だと思いますので焦らず実践していきましょう。
やりたいことを見つける3ステップ
ステップ1:提供したい価値を考える
皆さんには、家族や友人など、大切な人を喜ばせる時に、頑張れたという経験はないでしょうか。
もしやりたいことが見つからない場合、ここからスタートするのが良いというのが私の結論です。
つまり、「今いる場所で、提供したい価値を考える」ことです。
喜んでもらえるということは、そこに”価値”があるということです。自分のやりたいことありきではなく、提供価値から発想することでニーズがあるところに関わることができます。
この段階では、自分にスキルがあるかどうか、本当にやりたいのか、は考えなくても大丈夫です。
能力的には、むしろ自分ができないレベルのものを設定した方がよいと考えています。
ステップ2:必要なスキルを身に着ける
提供したい価値が定まっていれば、それに必要なスキルも価値があるものとなります。
現在では、EdTech(エドテック)も盛んなので、安価(or無料)で良質なコンテンツがあります。
身に着けたいスキルと、自身に合う方法でスキルを身に着けてみてください。
ステップ3:横展開する (スキルを活用できる新たな領域を考える)
ステップ2で獲得したスキルを使って結果を出すことで、価値が出せるスキルが一定レベル獲得できたと思います。この段階で一度、振り返ってみましょう。スキル獲得や、価値提供してみて、どう感じたでしょうか。以下は、振り返りの例として挙げていますが、この問いに拘らず、市場、競合、自分の視点でバランスよく考えてみてください。
そして、自分がやってみたい方向で、再度、新たにニーズから目標設定を繰り返すことで、情熱が沸き、育ってくると思います。
市場、競合の視点
- 同じような課題を抱えている領域(人・場所)はないか。
- 他の人よりも、優れているポイントはあるか。どうすれば出来るか。
自分の視点
- 成果を出してみてどう感じたが。
- 楽しかったこと、嬉しいことは何か。
- 今後も活かしたいか。
私の具体例
ステップ1:提供したい価値を考える
「お客様にとって価値のあることは何か」と改めて考えてみました。
ある時、お客様の業界シェアを見ていると、数年にわたってシェアが奪われていっているのが分かりました。もちろん、知ってはいたのですが、自分で調べ、そのインパクトの大きさに危機感を感じたのを覚えています。
私は、SIerですので、一次請けであっても「何を作るか」という所には入り込むことはできません。
しかしながら、将来のユーザー企業とSIerの付き合い方を想像してみると、
「市場動向を踏まえて提案できることが”価値”につながるのではないか」と考えました。
もし、そうであるならば、業績に悩んでいる企業と共に、市場を理解したエンジニアが、ITを活用して顧客の業績向上にも寄与できるのではないか、と考えました。
ステップ2:必要なスキルを身に着ける
様々な方法があると思いますが、私はビジネススクールに通いMBAを取得することにしました。
論理的思考を学び直し、市場分析、マーケティング、経営戦略など、様々な視点を手にいれている最中です。
ステップ3:身に着けたスキルで新たに貢献できることを考える
現段階では、ユーザー企業とSIer企業の付き合い方は、それほど変わっていませんので、元の目標に対しては、もう少し時代の流れを待つ必要があります。
一方で、MBAで得たスキル・感情を棚卸して、一度振り替えてみました。
市場、競合の視点
- これからは、どのような業界であっても、デジタル化が必須になる。
- エンジニアで経営視点を持っている人や、経営者でITに強い人は意外と少ない。
→ 「IT × 経営スキルは、今後さらに重要になってくるのではないか」
自分の視点
- 自分で考えて行動するのが好き
- ビジネスモデルや優れた経営者の考えに触れるとワクワクする
- 成長している実感が欲しい
- 人に貢献できた時、嬉しい
→ 自らビジネスを起こし、試行錯誤しながら成長したい
MBA入学前にも、実は起業したい、と漠然と感じていましたが、行動してみることで、より明確になってきました。現在は、自分でビジネスアイディアを考えたり、社内の新規ビジネス系に積極的に関わっています。
まとめ
やりたいこをがわからない、というのは自然なことだと思います。
まずは、自分ができることを増やす。その過程で、自分と向き合い、次のキャリアを考えていく。
この繰り返しの中で、情熱が沸き、「やりがい」や「やりたいこと」に気が付ける、のだと考えています。
これは、様々な書籍を読んだ、私なりの暫定解です。
n = 1のサンプルですので、これが万能というわけではありませんが、もし、どうすればよいのか分からない、のであれば、試してみる価値はあると思います。
頭で考えていても、見つかることはないと思いますので、まずは行動してみてください。
私の方法を試すのでも良いですし、下記の参考書籍を読んでみてもいいと思います。
せっかく、貴重な時間を使って、ここまで読んでいただいたので、行動まで結びつけていただけたら嬉しく思います。
参考書籍
様々な書籍を読みましたが、下記2冊は参考になりました。