経営

コロナで変わる働き方。今後どうなるのか。

コロナの影響で、リモートワークを導入する企業が増えてきた。
結局、これによる影響って何かあるの?
どこでも働けるというのは良いこと尽くめのように思うけれど。

いくお
いくお

場所や時間にとらわれない働き方を進める企業も増えてくる可能性ありますね。

どういう影響が出るのか3つの視点でまとめました。
結論として、「自分は何が出来るか」を明確に示せないと、稼ぐことが難しくなってくるかもしれません。

何が出来るのかを示す。(メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ)

リモートワークをすると、社員が見えなくなります。
そうなると、休んでいるのか・働いているのか、判断がつかない、ことになります。そうであれば、仕事の成果で評価する、という流れになるでしょう。
これは、ジョブ型雇用の考え方に変わっていくことを意味します。

「メンバーシップ型雇用」と「ジョブ型雇用」の違いとは

メンバーシップ型雇用 … 人に仕事を割り当てる
企業に雇用されると、その企業の一員となります(メンバーシップ)。
この時には、どの職業に就くかは、まだ明確ではありません。
様々な仕事が用意されており、その人の性格に合わせたものや、研修を通して能力を高めながら仕事を遂行します。このやり方は、「人に仕事(ジョブ)を割り当てる」スタイルです。

ジョブローテーションなどを意図的に実施し、様々な経験を通して成長させるという考え方を持っています。しかしながら、専門性は身に付きにくい状況といえます。

ジョブ型 … 仕事に人を割り当てる
企業側は、すでに仕事を持っており、その仕事を遂行できる人を採用します。
この時、その仕事にはどういった能力が必要なのか、といったジョブディスクリプション(JD, 職務記述書)が必要となります。

これまで、仕事に必要なスキルは、漠然と感じていても、明確に示したことはないと思います。
リモートワークをする上で、ジョブを定義し管理することが相性のよい働き方になると思います。

ジョブ型雇用の事例:既に大手企業は、ジョブ型雇用にシフトしつつある

例えば、以下のような企業はすでに舵を切っています。
他社も続いていく可能性は大きいと思います。

企業名情報源
富士通国内グループの管理職15,000人を対象にジョブ型人事制度を導入。
今後も一般従業員への適用拡大。
富士通株式会社 2020年7月6日
ニューノーマルにおける新たな働き方「Work Life Shift」を推進
日立製作所2021年3月に全職種でのJD標準版作成。HITACHI プレスリリース 2020年5月26日
在宅勤務を変革のドライバーとする働き方改革を推進 より.
※リンクポリシーを満たさないため、拝見した資料のタイトルのみ掲載しています.
KDDI「ジョブ型」人財マネジメントを、
2020年8月から8月入社の中途社員
2021年4月から2021年度入社の新卒社員
2021年度から管理職 に導入.
KDDI株式会社 2020年7月31日
~新働き方宣言を策定。社内DXの推進により、在宅と出社のハイブリッドに~

新卒一括採用の崩壊

ジョブ型雇用が進むことで、採用活動にも影響が広がるでしょう。
すでに上記KDDIの例で紹介したように、新卒社員に対しても適用範囲を広げています。
このことから、これまで一定数を雇用して、社員に仕事を割り当てるのではなく、必要なジョブに対してマッチする人材を獲得していくスタイルになることが予測できます。

このジョブディスクリプションにマッチする人材を、次期や国籍に関わらず採用が進むでしょう。

これまでも、新入社員一括採用についての是非が問われていましたが、これからはより力の入れ方が変わってくると思います。

※崩壊と大げさに書いていますが、個人的にはしばらくは一括採用も続きそうな気はしています。

複業・パラレルキャリアの時代へ

ジョブ型雇用に加え、現在では、副業解禁の流れが進んでいます。
ジョブが定義されていると、マッチした人材が副業解禁により応募が可能となりますので、人のシェアリングも加速しそうです。

ジョブ型雇用で優秀な人材が、定時後には、クラウドソーシングや別の企業で働くなど、様々な働き方が可能となってきます。パラレルキャリアが当たり前になってくると考えています。

例えば、

Yahooは、「戦略立案100人を副業募集」と、他社の正社員を活用する流れが出来てきていますし、今後もこの流れは止まらないと思います。

まとめ

今回、コロナにより急激にリモートワークが進みました。
これにより、予測されていた将来が、予測より早くやってくることになりそうです。
今回、私なりに予測して現象を3つ整理しました。

  • メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ
  • 新卒一括採用の崩壊
  • 複業・パラレルキャリアの時代へ

このような世の中で、稼いでいくためには、やはり自己投資が一番大切なものとなってくると思います。自分は何ができるのかを示していくことが必須となってきそうです。

ABOUT ME
いくお
10年以上システムエンジニアしています。 現在、数億円規模のプロジェクトリーダーを担当し、2021年には働きながらMBA取得。 これまでに得た知識、経験から役立つビジネス情報を発信していきます。 趣味の読書、運動、アウトドア、旅行なども幅広く投稿していけたらと思います。

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