プレッシャーがかかる場面で、本領発揮できないことがありますよね。 このような場面でどうすればよいのか、スポーツドクターである辻秀一氏の考え方が参考になります。
興味を持ちさらに詳しく知りたい方は、書籍「スラムダンク勝利学」 をお読みになるのがいいと思います。
結論
「過去や未来」「他人と自分」「理想と現実」の比較思考に陥らず、
今やるべき事に集中すること。
そのために、普段から”するべき事”に全力を尽くすことが大切です。
具体的に説明いたします。
心技体を変化させる
いきなり、「心技体を変化させる」といっても何のことかわからないと思います。
重要な2つの要素に分解して、お伝えします。
変化を重要視すること
結果ではなく、変化を重視する考え方を唱えています。
何事も結果を求めてしまう傾向にあると思いますが、
結果ではなく成長した部分など変化を意識するようにした方がよいということです。
シュートを外したという結果ではなく、そこに至るまでにすでにできている変化と、まだ変化しきれていない部分を見つめ直しましょう。そのような考え方を習慣にすることが大切です。
スラムダンク勝利学
もしかすると、この変化を重視するという考え方は、
多くの人は受け入れにくいかもしれません。
なぜなら、勝負事では、「結果が全て」といった言葉に慣れ親しんだ人もいると思うからです。
ストイックに取り組まれている人は、なおさらそうかもしれません。
しかしながら、私は変化(成長や進捗)を意識することの重要性を、
経験上理解していたため、違和感なく受け入れることができました。
そして、私が参考にしていた周囲の発言も紹介しておきます。
本田圭佑氏「成功にとらわれるな!成長にとらわれろ!」
本田圭佑氏は、Twitterでも同様のことを発言されています。
努力したからといって成功できるとは限りません。
ただ、努力した分、成長している点は経験上、間違いないという信念を持っていそうですね。
この成長した部分、自分が変化している部分を意識的に感じ取る能力を高めていくことも重要なことだと思います。
成功の保証はない。けど成長は保証します。
— Keisuke Honda (@kskgroup2017) January 17, 2018
結果に囚われずに成長に囚われれば、努力は必ず報われます。
— Keisuke Honda (@kskgroup2017) October 28, 2017
進捗の法則
「進捗の法則」をご存じでしょうか。
社員のパフォーマンスを高めるためには、進捗を図ることが大切だという考え方です。
書籍では、インナーワークライフ(※)を向上させることが、個人・組織の創造性、生産性を高めるのに効果的だと述べられています。
そして、インナーワークライフを高めるのに、最も重要なのは、有意義な仕事の「進捗」を着実に図ることだといいます。
仕事中に「感情」「モチベーション」「認識」を高める可能性があるすべての要素のうち、最も重要なのは「有意義な仕事の進捗を図る」ことである。
そして人々は、そのような進捗を感じる頻度が増えれば増えるほど、創造的な仕事の生産性を長期的に高めやすくなる。
ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 幸福学
ただし、注意点として、進捗の法則が有効となるのは、取り組む対象が自分にとって意義のあるものである必要があります。
進捗の法則が効果を発揮するには、その仕事が自分にとってやりがいのあるものでなければならないからである。
マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力
仕事は、自分自身の目標とは無関係に降ってくるため、
ここがなかなか難しい部分かもしれません。
そのような悩みを持っている方は、ジョブクラフティングという考え方を参考にしてみてください。
心技体のすべてにエネルギーを注ぐこと
![](https://ikuoblog.com/wp-content/uploads/2021/08/image-800x533.webp)
変化を重要視すると述べましたが、変化するためには当然、行動が必要となります。
行動には、技術を磨く行動を連想されると思いますが、
心技体すべてにおいて必要だと主張しています。
勝つために必要なものは心技体です。
スラムダンク勝利学
ということはこの心技体の、すべての面で変化しなければなりません。
例えば、練習して技術を磨いたとしても、
「睡眠不足で体の調子が悪い」「試合中や商談でのプレゼン本番時にやる気がおきない」
状態では、最高のパフォーマンスは発揮できません。
力を発揮したい時に、発揮できるようにするには、
普段から心技体に注意を払う必要があります。
少し脱線しますが、私は原田メソッドに影響を受けている部分があります。
心技体は原田メソッドでも重要視していますが、加えて、「生活」も加わっています。
原田メソッドでは心技体に加え生活を意識する
大谷翔平氏が高校時代に活用していることもあり、話題になっている原田メソッドです。
ここでは、詳しく取り上げませんが、
原田メソッドでは、「心・技・体・生活」と4つを意識するようにしています。
生活を入れているのは、「仕事をしていない時の過ごし方」も重視し、
生活改善をはかり結果を出すことを狙っています。
普段の生活から意識することは、辻氏も主張しているため、
意識するために、あえて「生活」を加えるのもアリだと思います。
【心の習慣】常にすべきことを意識する。
いろいろと考え事をしているとき、”するべき事”に集中できていない状態です。
例えば、以下のような場面に遭遇したことはないでしょうか。
「この場面でゴールを決めないといけない」「絶対に失敗できない」
「過去の失敗がトラウマ」「これに失敗すると社内評価が下がる」「皆見ている前で恥をかきたくない」
「成功しないといけない」
これらの感情が起こるのは自然なことかもしれません。
しかしながら、ここで質問です。
これらは目標を達成する上で、必要な”するべき事”でしょうか。
目標を達成するためには、当然そのために”するべき事”をしなければなりません。
本番ですべきことは、「プレゼンの話し方に意識する」「練習通りの動きをすること」に集中することではないでしょうか。
K-1選手の安保瑠輝也氏のトレーナーも、同様の発言をしていることも興味深いです。
メンタルも含めて指導されているそうですが、試合前の入場では、
観客や応援されていることさえも考えず、
「自分がやってきたことを出すことに集中する」ことを実施されたそうです。
では、どうすれば”するべき事”に集中できるのでしょうか。
スラムダンク勝利学 では、普段から心の習慣として以下を勧めています。
①目標達成のための、あなたの”するべき事”は正しいものなのか?
スラムダンク勝利学
②”するべき事”があなた自身、そしてチームでも分かっているのか?
③”するべき事”をしっかりやっているか?
④”するべき事”をするということをしっかり意識しているか?
正しいことを、しっかりと理解し、実施しているか?
そして、普段から意識しているか?
普段から意識していることで本番でもするべき事に集中できるといいます。
まとめ
以上、 スラムダンク勝利学 の紹介でした。
- 心技体を意識する
- 結果ではなく、変化に着目する
- ”するべき事”に集中する
個人的に共感できる部分、参考になる部分のみを紹介しましたが、
他にも参考になる部分は多数ありました。
興味を持った方は一読してはいかがでしょうか。
今回、紹介した商品
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